不動産投資を始めたいという方は年々増えていますが、今まで不動産を購入したことが無い、あるいは良く知らないと言う方もいらっしゃると思います。この記事では、不動産投資の全くの素人という方向けに、「最低限これ位は準備しましょう」という内容を説明したいと思います。
① 自己資金を溜める
一般的には不動産投資を始める人は、金融機関からの借り入れをして不動産投資を始めます。金融機関は物件を担保にお金を貸すのですが、仮に1億円の物件に対して、1億円は融資しません。掛け目と言われる数値を掛けてから、融資を実行します。
金融機関では、大体「7割」の掛け目を設定してまして、例えば1億円の物件であれば7,000万円までは融資が可能となります。借入金の返済が止まった時には、物件を売却して実際に売れた金額から、残りの借入金の残額を返済させるという流れになります。
ですので、金融機関の掛け目の関係からローンを組む場合、物件価格の2割から3割が自己資金の目安と言われています。自己資金を沢山持っている人ほど、金融機関からの融資が下りやすくなりますので、自己資金は沢山ある方が良いです。
ただし、最近は自己資金のない人でも、条件によっては融資をしてくれる金融機関もあり、物件の購入金額を全額融資してくれるローンのことを、「フルローン」と言います。
自己資金なしで不動産投資を始める人も増えているようですが、実際は毎月の返済額も多いですし、やむなく物件を売った後に、融資のローン残高が残ってしまい、借金漬けになってしまう方も出てしまうので、正直あまりお薦めしません。
② 不動産投資に関する知識を学ぶ
流石に不動産投資に関して、一切勉強せずに物件を購入する方は居ないと思いますが、最低限不動産投資に関する書籍位は数冊読まれることをお薦めします。不動産投資と言っても様々な不動産投資のスタイルがあります。ご自身の現在の状況において、どの不動産投資のスタイルがマッチしているのかを、検討すべきだと思います。
ご自身の年収や、属性、自己資金、目標収益、不動産投資を通じてどの様な生活をおくりたいかなど、ご自身の状況によって、様々な不動産投資ができますので、その辺もしっかり見極めて頂きたいと思います。知識が浅いと、不動産投資会社の餌食になる可能性も高いので、きっちりと知識武装はしてください。
③ 信頼できる不動産投資会社を見極める目を養う
これは非常に重要で、正直どの不動産投資会社と付き合うかでも、不動産投資の成功確率は全然変わってくると思います。
とは言え、どんな不動産投資会社が良いのか分からないと思いますので、数多くの不動産投資会社のセミナーに参加して、多くの営業マンと接してみることをお薦めします。コミュニケーションをとっていく中で、自分に合っているなぁ思える会社や営業マンを見極める目が、自然と養われるかと思います。
不動産会社を見極める目を養わないと、変悪質な業者さんに捕まってしまう可能性がありますので、ご注意ください。
④ 不動産投資の目的や目標を設定する
不動産投資を通じた目的や目標設定も非常に重要です。老後の資金確保なのか、脱サラなのか、あるいはお小遣い程度の副収入が必要なのかで、不動産投資のスタイルも変わります。
⑤ 数多くの不動産投資物件を観て、相場を知ろう
実際の不動産投資物件を観ることは非常に重要です。これは多ければ多いほど良いと思います。
不動産業者さんの中には、物件の購入を急かす方も居るかもしれませんが、ご自身なりに、良い物件、悪い物件の目線を鍛えることは、不動産投資で失敗確立を下げるために絶対必要だと思います。数多くの物件を観ることによって、購入までの意思決定が早く行えるようになってきます。是非足を使って鍛えて頂ければと思います。
不動産投資初心者が準備すべきことまとめ
ここまで不動産投資を始める上で、最低限行って頂きたいことをまとめてみました。
あくまでも最低限必要な準備事項なので、不動産投資を学べば学ぶほど奥が深いことを理解して頂けるかと思います。
不動産業者さん任せにすることは、非常に危険な行為ですので、ご自身でしっかり準備して、納得して物件を購入し、不動産投資を始めて頂ければと思います。